リンパ浮腫の場合、特に気をつけたい蜂窩織炎

リンパ浮腫の場合、気をつけたいのは蜂窩織炎になること。

蜂窩織炎とは、毛穴や傷口から細菌が侵入して、皮膚の深い組織が炎症を起こす感染症のことです。

赤み、痛み、腫れがみられ、熱発することもあります。

リンパ浮腫では、組織内にタンパクや水分が過剰に貯留しているため、わずかな菌が侵入しただけでも一気に増殖してしまうのです。

 

リンパ浮腫の蜂窩織炎に関して難しいなと思うのは、医師によって判断基準が違うこと。

自分がお世話になっている先生は、皮膚に赤みがあれば、末梢血管が広がっている。ということは、必ず皮膚の下で何か起こっていると考えたほうがいい、という考えです。

そのため、当院に来られた方についても、赤っぽさがあれば冷却し、なるべく安静にするように勧めます。

見るからに赤く、熱を持っている場合は、まず医療機関への受診を勧めます。

 

ただ、受診しても蜂窩織炎ではないと言われてしまうケースが多いのです。

お客様によっては、3カ所病院を受診して、蜂窩織炎ではないと言われた方もいます。

病院でのやりとりをお伺いしたら、検査などはせず、

「あなたは元気そうだから、違うと思います。蜂窩織炎だったらもっとしんどい、こんなに元気に話せない。」

そんなこんなで症状が全くよくならず、4カ所目に行った大きい病院で初めて血液検査をしてもらい、蜂窩織炎だと診断され入院になったというケースがありました。

このように、医師によって判断基準が違うところが、本当に難しいなと感じます。

 

蜂窩織炎になると、急激にむくみが悪化します。

急にむくみが強くなったな・・・と感じたら、炎症を疑ってみてもいいかと思います。太ももの内側や、裏側などよく観察すると赤くなっていることがあるかもしれません。

むくみが悪化すれば、より感染しやすい状態になるため、まずは炎症を落ち着かせることが必要です。

抗生物質を飲んで、安静にすること。ドレナージもお休みになります。症状が落ち着いてきたら、悪化したむくみをしっかり流します。

 

 

一番大切なのは、蜂窩織炎にならないように気をつけること。

土いじりや、虫刺されなど、細菌を体内に入れないように注意します。皮膚の保護機能を保つため、保湿も大切です。

また、疲れすぎない、早く寝る、ストレスはなんらかの形で解消するなど、できるといいですね。

 

真面目な方はこれを読んだだけで、気をつけないといけない!と、考えすぎてしまうかもしれません。

そこまで心配することはありません。もし炎症が起こったとしても、対処方法を知っていれば、必要以上に慌てることがなくなります。

免疫力を高めるという点では、自分の好きなことに目を向けて、”いいかげん”に過ごすことも、いいことです。

不安なときは、専門のセラピストに話をするだけでも、気持ち的なストレスが楽になることもありますよ。

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