ベビーパウダーは卵巣がんのリスクが上がる?

リンパ浮腫の時に使用する、弾性スリーブや弾性ストッキング。

圧が高いため、装着しにくいものです。

さらに夏場は肌がベタつくため、装着しにくくなります。

そのような場合の工夫の一つとして、ベビーパウダーの使用を提案していました。

 

先日、ふと目にしたニュースを見て驚きました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーが、北米で販売中止されるとのこと。

 

ニュースの概要

 

米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は19日、北米で「タルク(滑石)」を原料とするベビーパウダーの取り扱いを止めると発表した。対象のベビーパウダーは長年の使用ががんなどの健康被害を引き起こしたとして大規模な訴訟を起こされており、安全性への懸念から売り上げが急減していた。

日経経済新聞より
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59320850Q0A520C2000000/

 

米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は2018年、同社のベビーパウダーに含まれたアスベストにより卵巣がんを発症したと主張する女性22人に対し、47億ドル(約5100億円)の損害賠償の支払いを命じられており、現在も上訴審が続けられている。

 

ベビーパウダーに使われる鉱物のタルクは実際アスベストの近くで形成されることも多く、1970年代にはタルクにアスベストが混入しているとの懸念が浮上。またパウダーが膣(ちつ)と子宮を経由して卵巣に侵入する疑いがあるとして、ベビーパウダー使用者の卵巣がん発症リスクは高いとする研究調査もある。

AFP BB NEWSより

https://www.afpbb.com/articles/-/3262597

 

ベビーパウダーと卵巣がんの関連性は?

 

気になって、ベビーパウダー卵巣がんの関連性について調べてみました。

パウダーを外陰部に使用する習慣のある女性の方が、卵巣癌発生のリスクが約3倍と有意に高い。

(MorrowCP:Etilogyanddetectionofgynecologiccancer.In:Symposiumofgynecologiconcology4Edition,
p 1, 1993 )

パウダーを使用していた女性と一度も使用したことのない女性を比較したところ、統計的に有意な関連性は認められず、使用頻度や使用期間での比較でも関連性は見つからなかった。

(米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)のケイティ・オブライエン(Katie O’Brien)氏が率いた調査より)

ベビーパウダーを使用することで卵巣がんのリスクが高くなるという記事、関連がないとされる記事、どちらもあります。

 

ベビーパウダーに使用されているタルクとは?

 

滑石を粉砕して得られる含水ケイ酸マグネシウムからなる、板状の粘土鉱物のこと。

滑らかな使用感触と自然な光沢があります。肌荒れ防止・抗炎症作用も認められます。

アスベストの近くで形成される事が多いようです。

 

発がん性については

「ヒトに対する発がん性については十分な証拠がない」

とされています。

ただし、会陰での使用については

「人に対して発がん性がある可能性がある」

と、されています。

(国際がん研究機関の分類より)

 

ベビーパウダーを取り扱っているメーカーさんの意見

 

和光堂さんのHPには、タルクの安全性について記載されていました。

ベビーパウダーの原料として使用されるタルクにつきましては、昭和62 年(1987 年)の厚生省の通達により、アスベストが検出されないことが義務付けられました。現在は平成18年(2006 年)の厚生労働省の通達により、ベビーパウダーへの使用に限らず全てのタルクについて、同様の基準が設けられております。
「シッカロール」シリーズに使用しているタルクは、原料ロット毎に検査を行い、アスベストが検出されないことを確認しております
尚、昭和62 年(1987年)7 月に、ベビーパウダーの原料に使用されているタルクの不純物としてアスベストが検出されたという報道がなされ社会問題となりましたが、弊社製品につきましては、当時の調査結果でもアスベストは検出されておりません。
弊社としましては、今後とも製品の安全性について万全の注意を払い、お客様に安心してご利用いただける製品の提供に努めてまいります。

和光堂さんHPより

 

メーカーによる原料の違い

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダーの成分はタルク・香料です。

他のメーカーはどうか調べてみました。

 

【シッカロール ナチュラル】(和光堂)

酸化亜鉛・コーンスターチ・植物性スクワラン・チャエキス・ステアリン酸Ca・ベンゼトニウムクロリド・香料

 

【ベビーパウダー】(資生堂)

酸化亜鉛・タルク・ポリエチレン末・流動パラフィン・ワセリン・精製水・クエン酸・リン酸二水素ナトリウム

 

【薬用ベビーパウダー 弱酸性】(ピジョン)

マイカ・スクワラン・シリコーンオイル・ホホバオイル

 

【プロテクトベビーパウダー】(アルジタル)

フラー土・コメデンプン・酸化亜鉛・サンシキスミレエキス・エタノール

 

このように、メーカーによって色々です。

 

まとめ

記事を読み、「ベビーパウダーって大丈夫なの?」と、一瞬心配になり色々調べてみましたが、日本で販売されている製品では安心できそうです。

リンパ浮腫の方が、皮膚のベタつきを抑える目的で使用するのであれば、そこまで心配しなくてもよさそうですね。

 

それでも気になる場合は、原料をみて選ぶのもいいかもしれません。

 

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