リンパマッサージって効果ある?その疑問を解決!期待できる変化とは

「リンパマッサージって効果あるの?」

このよう意見を目にすることがあります。

「気にはなるけれど、否定的な意見も気になるし…。」

リンパマッサージをすることで期待できる変化について、ご紹介しますね。

目次

リンパマッサージとは?

リンパマッサージとは、リンパの流れを促す施術方法です。

皮膚をゆっくりストレッチすることで、余分な水分や老廃物がリンパ管の中に入り込むのを促します。

基本的に痛みはありません。通常のマッサージと違うところは、血行を促さないように行うことです。

リンパマッサージに対するネット上の意見

効果を感じた!という意見

効果を感じなかった!という意見

どちらの意見も見られますね。

  • 実際どのような方法で行ったか
  • 何を期待して行ったか

この2点によって抱く感想は変わります。

そのため、どちらがどうとは言い難いですね。

リンパマッサージで期待できる変化は?

むくみの緩和

立ち仕事の場合や、高齢の方は脚がむくみがち。それは心臓から足先まで届いた血液を、重力に抗して再び心臓に戻すのがうまくいかないから。静脈から運びきれず、皮下に溜まった余分な水分や老廃物、タンパク質などはリンパ管を通して流れていきます。リンパの流れを促すことで、それらが流され、むくみがスッキリします。

特に、がんの手術後でリンパ節を取っている場合、リンパそのものが流れていなかったり、リンパ節のところでリンパが溢れ出てしまうことも。その結果、リンパ浮腫というタンパク質が多く含まれたむくみが出現します。これを放置すると組織が繊維化し、元に戻りにくくなります。リンパ浮腫の悪化予防や治療の一つとして、リンパマッサージは医療現場でも行われています。

神経系への作用

リンパマッサージは、非常に強いリラックス作用があります。施術中もほぼ全ての方が眠ってしまうほど。

  • 日ごろ緊張することが多い
  • イライラすることが多い
  • 恐怖や危険を感じている時
  • 不規則な生活をしている

これらの場合、交感神経が優位になりがち。本来は交感神経と副交感神経が上手にバランスを取りながら、私たちの体を調整しています。リンパマッサージは交感神経を鎮める作用があります。

また、痛みに対しても作用があります。ソフトタッチによる触覚受容器の興奮により、痛みの信号を抑制するためと考えられています。

免疫系への作用

私たちの体には、自分を守るための免疫システムが備わっています。その中の一つ、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)。癌細胞ができたり、ウイルスが侵入した時、それらをやっつけようと活動を始めます。

このNK細胞は、普段リンパ節の中で眠っており、いざという時に出てくるのです。NK細胞がリンパ節から出てくる量は、リンパ節の中に入ってくるアルブミンの濃度が高いほど多いそう。リンパの流れをよくすることは、このアルブミン濃度を上げる一因になっています。

筋肉系への作用

リンパマッサージを行なっていると、急に腸が動き出す方がいます。これは、副交感神経が優位になることで起こること。リンパマッサージは消化管の平滑筋に対しても作用があるのです。自律神経のバランスが原因で便秘がちな場合、便通がよくなることもあります。

また、激しい運動など、筋肉を使いすぎて乳酸が溜まった場合。こちらもリンパマッサージにて流すことができます。

皮膚への作用

皮下に溜まった余分な水分がスッキリすることで、血管からの栄養が皮膚に届きやすくなります。そのため、皮膚状態がよくなりやすいです。リンパマッサージの後に、皮膚をつまんでみてください。皮膚が柔らかくなっているのを実感できるでしょう。

リンパマッサージを行う時の注意点

様々なメリットのあるリンパマッサージ。しかし、施術の際に注意するべきことがあります。

  • 未治療のがん
  • 急性感染
  • 半年以内に血栓を起こしている場合
  • 心不全による浮腫

これらの場合は、施術を行なってはいけません。

これらに当てはまらない場合でも、甲状腺疾患、自己免疫疾患、喘息、治療後のがん、慢性炎症、低血圧、妊娠中などの場合は特別に注意をしながら行うことが重要です。

効果的にリンパマッサージを行うために

正しい方法で行うことです。リンパマッサージはグイグイと強い力で行うものではありません。皮膚をゆっくりと動かすことでリンパの流れは促されます。入浴後など、なるべくリラックスしている時に行うようにしましょう。

まとめ:正しい方法で行えば、変化は期待できる

賛否両論なリンパマッサージ。なるべく効果的に行いたいのであれば、注意点を確認し、なるべく正しい方法で行うこと。正しい方法で行えば期待していた変化が見られるはずです。

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