大腿骨頚部骨折後、骨折した側の足の甲がむくんでパンパンに。
しかしまだ手術前。
脚を思い切り曲げたり、地面に着いて体重をかけることはできません。
そのような場合、どのようにむくみを解消すれば良いのでしょうか?
むくみを和らげるためにできる方法を3つ、ご紹介しますね。
骨折後にむくみが起こる原因は?
骨折後のむくみは、骨折部が炎症することで起こります。
炎症が起こると、毛細血管の壁の隙間が広がり、血管内の水分が血管の外に出ていきます。
その水分が脚に溜まったものが「むくみ」です。
大腿骨頚部骨折の場合、骨折した場所は手術することになります。
しかし、手術が終わるまでは、骨折した側の脚は積極的には動かせません。
そのため、溜まった水分は元に戻りにくい状態です。
手術までに、少しでもむくみを和らげるために、できることはあるのでしょうか?
骨折後のむくみを和らげるためにできる、3つのこと
手術前、少しでもむくみを和らげるためにできることは、3つあります。
自分でもできる方法をご紹介しますね。
脚のリンパマッサージ
リンパの流れを促す事で、脚に溜まった水分を元に戻していきます。
肩回し、腹式呼吸をしたのち、むくんでいる脚のリンパの流れを促します。
リンパマッサージを手術前に行う事で、手術後のむくみが早くひきやすくなったり、傷が治りやすくなるなどの作用があります。
足首の運動
手術前で股関節を動かすことはできなくても、足首を動かすことはできます。
つま先を上にあげたり、下に下げたりすることで、ふくらはぎの筋肉は動きます。
ふくらはぎの筋肉が動くことによるポンプの力で、溜まっている水分を元に戻しやすくします。
脚を高く上げる
水分は低いところに溜まります。
そのため、足先を心臓より高くし、溜まった水分を元に戻します。
クッションや、タオルを折りたたんだものでも構いません。
膝下から足首部分まで、少し高くなるようにします。
まとめ:手術前でも、むくみを和らげることはできます
炎症が起こると、水分が血管の外に出やすくなるため、「むくみ」が強くなります。
本当は骨折による炎症がおさまる事が一番ですが、炎症中でもむくみを和らげるためにできる事はあります。
手術後も必ずむくむので、なるべく水分を溜め込まないようにさせたいですね。
また、余分な水分の溜まりをなくす事で、傷の治りは早くなります。
傷を早く治すためにも、なるべくむくみがない状態にしておきたいものです。
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