むくみをよくするためには温めるのか?冷やすのか?

むくみをよくするためには温めるのか、冷やすのか?

あなたはどちらだと思いますか…?

先に結論を言うと、温めるのが正解。

しかし、温め過ぎてもよくないし、冷やした方が良い場合もあります。

 

目次

むくんでいる時は、基本的に温めるのが正解

むくみがでる大きな原因は、血液の戻りが悪くなること。

足先まで届いた血液は、重力に逆らって心臓まで戻らないといけません。

そこで処理しきれない水分は、リンパ管がサポートします。

温めて体全体の血液の流れを良くする。

そうすることで、血液が心臓まで戻りやすくなります。

 

脚がむくんでいる時も、温めましょう

立っていると、足首には80mmHgの静脈圧がかかっています。

足首まで届けられた血液は、その圧力に対抗して心臓まで戻らないといけません。

それがうまくいかないと、水分が脚にたまっていきます。

そのため、脚は夕方にむくみやすいのです。

むくみにくくするためには、筋肉の押し上げる力や、心臓のポンプの力などが必要。

また、血液の流れが悪くなる「冷え」もむくみには大敵。

温めることで、血液が巡るのも、戻るのも促されます。

また、リンパ菅の働きがよくなるのは、表面温度37.6℃、深部温度36.3℃とされています。

しかし、注意が必要。

41℃を越えると時間あたりに流れるリンパの量は低下するという報告もあります。
(45℃という報告もあります)

 

健康な人と、リンパ浮腫の人で適切な対応は違う

健康な人のむくみ

健康な人のむくみは巡る血液の量に比べ、血液の戻りやリンパの流れがうまくいかないときに、起こります。

これを「環障害」といいます。

原因は、主に冷えや筋肉のポンプの力の弱さによるもの。

この場合、温めて血液の流れをよくすること、マッサージをすることで解消できる場合が多いです。

 

リンパ浮腫の人のむくみ

特に気をつけなければならないのは、手術などでリンパ節を取っている方です。

静脈で運びきれなかった水分は、リンパ管が活発に働くことで処理します。

しかし、リンパ節を取ってしまうとその働きは低下します。

また、リンパ節を取った場合、むくみの中にタンパクがたまりやすくなります。

そのタンパクが水分を引き寄せるため、余計むくみやすいのです。

温めると、血管から滲み出る水分の量は増えます。しかし、戻る方がうまくいかない。

これを洗面台に例えると、

むくみ=排水が悪い状態

血流がよくなること=蛇口から水がどんどん流れている状態

排水溝の流れが悪いのに、蛇口から水をどんどん流したらどうなりますか?

洗面台から水が溢れてしまいます。このように、むくみがより増す傾向になります。

リンパ浮腫のかたが、熱いお湯に長湯するのが良くないというのはこういうわけです。

また、皮膚に赤みがある場合は、特に注意が必要。

皮膚が赤いということは、皮膚の下で毛細血管が広がっている状態です。

これも前述したように、蛇口から水があふれているのと同じ。

この場合は、冷やす必要があります。

まとめ:むくみがどうにもならない時は専門家へ

健康的な方であれば、触って冷えてるなという感じがなければいいと思います。

もし冷えていたら、熱くなりすぎない程度に温めること。

できれば、局所的に温めるよりも、体を動かしたり体の中心部分を温めるようにするといいですね。

リンパ浮腫の場合は、状態によって温めても良い場合と、冷やした方が良い場合があります。

自分がどの状態にあるのかを考えて、対応していきましょう。

わからない場合は、専門家に状態をチェックしてもらうのがオススメです。

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この記事を書いた人

牧原 広実のアバター 牧原 広実 理学療法士、リンパ浮腫保険診療士

愛知県蒲郡市出身。
理学療法士20年目。
リンパ浮腫の患者さんとの出会いをきっかけに、むくみの勉強を始める。
むくみ専門クリニック、弾性着衣メーカーの勤務経験あり。むくみや慢性的な痛みのアプローチが得意。

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