線維筋痛症のツラさに。身体にやさしい「もう一つの選択肢」

原因がはっきりしておらず、根治のための治療法もないと言われている、線維筋痛症。

「朝起きた時から、身体がツラい」
「痛くてツラいのに、理解してくれない」

そのようなお声を、伺います。

この記事では、薬だけに頼らず、身体にやさしくアプローチする「リンパドレナージ」について、専門家としての視点からお伝えします。

目次

線維筋痛症とは?

線維筋痛症(Fibromyalgia)は、全身の慢性的な痛みや疲労、睡眠障害、認知機能の低下などを特徴とする疾患です。

主症状は慢性的な痛みで、痛みの部位は右・左半身、上・下肢、体幹部なぞ全身の広範囲に及びます。

(日本リウマチ財団HPより)




筋肉や関節、軟部組織などの自発痛が中心ですが、日によって痛みの場所や強さに変動が見られます。

また、着圧や気温の変化、感染症への罹患や、激しい運動、睡眠不足、精神的ストレスなど、さまざまな要因によっても症状は悪化します。

また、疲労感や全身倦怠感、頭痛、しびれ感、睡眠障害、不安感、抑うつ感などを認められることが多く、乾燥症状や過敏性腸症候群に似た腹部症状、便通異常、めまい感、焦燥感や集中力低下、身体のほてり感や冷感、微熱、むずむず脚症候群なども、きたすことがあります。

2003年の厚生労働省研究班の全国疫学調査によると男女比は1:4.8。

推定発症年齢は、43.8歳と中年女性に好発する傾向があります。

線維筋痛症の治療法は?

原因が不明のため、根本治療は確立していませんが、いくつかの対処法があります。

薬物治療としては、一般的な解熱鎮痛剤や抗炎症剤は効きません。

痛みを抑える目的として、プレバガリンやデュロキセチンが保険適用になっています。

また、痛み以外の症状に対して、症状に応じた治療薬が使われます。

運動療法や認知療法なども、行われています。

本人や、家族も含めた周囲の人々が、線維筋痛症に関する正確な知識を得て、支援することも必要です。

線維筋痛症の補完的治療としての、リンパドレナージ

当サロンでも、線維筋痛症をお持ちの方に、リンパドレナージを行なっています。

「気持ちよくて、痛みがやわらいだ。」

そのようなお声を、いただきます。

痛みが完全に消えるわけではありませんが、心地よい刺激と、リラックスできることで、楽になるとのことです。

近年、リンパドレナージが線維筋痛症の補完的な治療法として、注目されています。

リンパの流れを促し、老廃物や炎症性物質の排出を行うことで、痛みの軽減や睡眠の質の向上、生活的な質の改善が期待されます。

ある研究では、MLDを3週間にわたって実施した結果、痛みの強度や疾患の影響、健康関連の生活の質が有意に改善されたと報告されています 。

徒手リンパドレナージ(MLD)は、ゆっくりとしたリズミカルな表面的な反復運動でリンパ系と副交感神経系を刺激し、痛みを和らげ、免疫系の調整を助け、老廃物を除去します。

この研究の結果は、薬物療法にリンパドレナージを加えることで、線維筋痛症の治療において痛みの強度を軽減し、病気の影響を改善する効果的な代替療法となる可能性があることを示唆しています。

線維筋痛症に対する、リンパドレナージの作用:まとめ

リンパドレナージは、薬物療法や運動療法と組み合わせることで、より効果的に作用すると考えられます。

特に、薬の副作用や運動による痛みが気になる場合、リンパドレナージは身体への負担が少なく、安心して取り入れられる方法の1つです。

ツラさをひとりで抱え込まず、まずは一度ご相談ください。

リンパドレナージメニューはこちらから

府中市のリンパドレナージ
「メディケアリンパセンター」

営業時間 9:00〜19:00(最終受付16:30)
火・金休み
東京都府中市紅葉丘3-47-53
070-5460-2569

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この記事を書いた人

牧原 広実のアバター 牧原 広実 理学療法士、リンパ浮腫保険診療士

愛知県蒲郡市出身。
理学療法士21年目。
日本リンパ浮腫学会所属。リンパ浮腫保険診療士。
リンパ浮腫の患者さんとの出会いをきっかけに、むくみの勉強を始める。
むくみ専門クリニック、弾性着衣メーカーの勤務経験あり。
むくみのケア、慢性的な痛みのアプローチが得意。

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