落ちこぼれ実習生が体感した、伝え方のポイント

理学療法士は、最後の年に臨床実習というものがあります。
病院や施設で、実際に患者様を見せていただき、評価・治療プログラムを立てていくのです。
私、これが全然できなかったんです。
指導者の先生から、ダメな部分を指摘されていることはわかるのです。ダメっていうことはわかる、でもダメなところをどう直せばよくなるのがわからない。
関節の動く範囲を測ったり、筋力を検査したりなど、検査をすることはできます。ただ、各検査を最終的にどう解釈すればいいのかわからなかったのです。
例えるなら、英単語はわかるけれど、文法がいまいちわかっていない。その状態で、文章作ってって言われているような感じでしょうか。
わからないなりに修正するのですが、肝心なところが理解できていないため、またやり直しの繰り返し。
これではうまく行くわけないですよね。
あまりにダメダメだったので、補修実習をすることになりました。1日×3箇所です。
それも同じことの繰り返し。
レポートのフィードバックをされているとき、先生の声は聞こえます。ただ、先生が話している内容が理解できないのです。
先生が宇宙人にしか見えない。
私は向いていないんだな・・・と正直あきらめていました。
2ヶ所目にいったところで、患者さんを見せてもらうときのこと。
先生から、30分くらいで評価してと言われました。いままでは、何日も時間をもらって少しづつ行ってきたことを30分で。
ひとまず、できるところまではやりました。でも、全部終わりませんでした。
そこで先生から言われたこと。
「この人の希望はなんだったの?いまそれができないのは、どこが問題だから?」
「例えば、足が痛くて歩けないって言ってる人に対して、君は肩の可動域を測るの?」
検査をすることに一生懸命で、なぜその検査が必要かを、全く考えていなかったのです。
目的を持って検査をしていなかったので、材料ばかり集まったとき、どうまとめていいのかわからなかったというわけ。
そういうことか!
いま思うと、自分でもアホだなーと感じます。
どうしてそこわかってなかったの?って思う人もいますよね。
もしかしたら、他の先生も同じようなことを言っていたかもしれません。でも、言っている意味が理解できたのは、この先生だけでした。
アドバイスは誰から、どのタイミングで、どんな言葉でされるかで、理解度が変わってきます。
伝える側が、相手がまず何がわかっていないのかを把握すること。
その人に伝わりやすい言葉、タイミング、相手が理解しているかなど意識すると、もっと伝わりやすくなります。
私は、言ってた意味がようやくわかった!と、2年くらい経過して腑に落ちることがいまだにあります。
このように、伝わる側の問題も多分にありますが・・・。
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