先日、ある健康法を実践している方に、着圧ソックス履いていると言ったら、その場が微妙な空気になりました。
体を締め付けるのは、よくない!と。
確かに、締め付けずにすむのであれば、締め付けたくないですよね。
圧迫するのはちょっと苦手・・・という方もいます。
では、なぜ脚のむくみ予防として、圧迫する必要があるのでしょうか?
体の中の循環の仕組み
心臓から出た血液は、動脈から体の各組織に水分や栄養分、酸素などを送ります。そして、静脈、(補助的にリンパ管)から再び心臓に戻していきます。
足首の静脈には、約80mmHgの圧力が、かかっています。
足先まで送られた血液は、その重力に逆らって、再び心臓まで血液を戻さないといけないんです。
年齢を重ねれば、胸だってお尻だって重力に負けて下がってきます。血液の循環も、考え方は同じなのです。
血液を心臓に戻すために、必要な2つの力
心臓から出た血液を、再び心臓に戻すためには2つの力が必要です。
・心臓の吸い上げる力
・筋肉の収縮する力
心臓の吸い上げる力
心臓はポンプの役割をしています。ストーブに灯油を入れる時のポンプをイメージすると、わかりやすいかと思います。
そのポンプの力で、身体中に血液を送り出し、その血液を再び心臓まで戻します。
心臓に問題があれば、その機能は低下します。
また、体重が増えても、そのポンプの力に負担がかかります。
筋肉の収縮する力
立っている時に、約80mmHgかかっていた圧力は、歩き始めると、約30mmHgまで下がります。
筋肉が収縮することで、重力に逆らって静脈内の血液を心臓まで押し上げます。
そのため、筋肉量が少ない女性や、高齢者はむくみやすくなります。
圧迫が必要な場合
・心臓の吸い上げる力
・筋肉の収縮する力
この2つ力以外が低下している以外にも、
・静脈の弁機能が低下している場合
・血栓などがある場合
・病気などで、リンパ節を取ってしまっている場合
・栄養状態が悪い場合
これらの場合、どうしてもむくみやすくなります。
また、生活スタイルとしては、立ちっぱなし、座りっぱなしのことが多い場合もむくみやすいです。
美容師さんや、会社の受付、事務仕事、外科医などですね。
弾性ソックスやストッキングを履き、外から脚を圧迫することで、重力の影響で脚がむくむことを防げます。
まとめ
むくまない人は圧迫する必要はないけれど、今の時点でむくみやすい要素を持っている場合は、圧迫することでむくみを防げます。
・なぜむくむのか、という原因を知ること。
・その上で、むくまないために、どうすればいいのかを知ること。
変えられる部分は、変えていけば、むくみにくい体になることもできます。
重力の影響からは逃れることはできません。
上手にむくみとお付き合いしていきましょうね。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] https://medicare-mukumi.com/mukumi/edema13/ […]