リンパ浮腫を改善するために必要な、弾性着衣の選択について

先日、神奈川県の病院にて、弾性着衣の勉強会を行いました。

9名の看護師さんが参加。全員むくみケアの資格をもった看護師さんです。

資格は持っているけれど、勤務ではあまり活かせていない状態。むくみの方に対し、弾性着衣を選ぶこともないそうです。

そのため、むくみの方に対し、どの弾性着衣を選べばいいのかよく分からない、とのことでした。

目次

むくみのケアに必要な圧迫

むくみのケアは、リンパドレナージだけではなく、圧迫も必要です。

どちらかというと、1時間〜1時間半程度のドレナージよりも、装着時間の長い圧迫の方が重要です。

立って生活している限り、人は重力の影響を必ず受けます。外から圧迫することで、重力で下がった水分により、脚が膨らむことを防がなければなりません。

きちんとした圧迫ができていなければ、むくみは改善されません。そして、間違った弾性着衣を選択してしまうと、むくみが悪化するケースもあります。

いまは、圧迫に関する商品が、以前に比べ増えています。以前は患者さんが、自分に合わない弾性着衣をネットなどで購入し、むくみが悪化することがあったそう。

いまは病院や治療院などで、弾性着衣を選ぶところが増えたため、そのようなトラブルは減ってきています。

しかし、商品が増えたため、セラピスト側が製品を選ぶスキルが必要になってきました。

弾性着衣の選び方がうまくいっていない例

先日来られた、左腕リンパ浮腫のお客様。

病院でスリーブを購入したそうですが、そのスリーブをつけたら皮膚に水ぶくれができてしまったそう。

スリーブを見せたもらったら、グリップトップという滑り止めが付いているタイプ。これで皮膚が負けてしまう方もいます。

ただ、グリップトップが大丈夫かそうでないかは、実際つけてみないとわからないこともあります。

また、見せてもらったスリーブは、他社に比べ、少し長めに作られている製品。

弾性着衣はメーカーによって、生地感だけでなく、サイズ感や丈などが微妙に違うのです。

身長が低めで、腕の長さも標準丈の方が、自分の腕の長さ以上に長い丈のものをつけている。

必要以上に引き上げて使っていたことも、変に刺激になったのかもしれません。

サイズの選定だけではなく、装着した時のフィット感がどうかをきちんと確認することも、トラブルを減らすために必要です。

まとめ

弾性着衣は、色々なメーカーが、色々な種類の製品を出しています。

どの製品がその方に合うのか、セラピスト側がよく考えなければいけません。

製品について知ること、試着した時のフィト感、その後の経過をよく観察することで、その辺りの不具合は防げるかと。

あとは、やはり経験をすることかなと思います。

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この記事を書いた人

牧原 広実のアバター 牧原 広実 理学療法士

愛知県蒲郡市出身。
理学療法士21年目。
リンパ浮腫の患者さんとの出会いをきっかけに、むくみの勉強を始める。
むくみ専門クリニック、弾性着衣メーカーの勤務経験あり。むくみや慢性的な痛みのアプローチが得意。

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