リンパ浮腫は医療保険で対応できるようになるのか?

リンパ浮腫の方が気になっていることの1つに、治療が保険でできるようになるのか?ということがあるかと思います。

先日開催された日本リンパ浮腫学会でも保険についての話はありました。

リンパ浮腫の保険診療については、2016年の4月から条件を満たした施設では認められるようになっています。

しかし、条件を満たすことのできる施設が少ないうえ、診療報酬自体が非常に低い。自費から保険に移行した施設の1つは昨年度1300万円の赤字になったそう。

そこの施設ではリンパドレナージが自費の時には「保険でやってほしい」と意見箱にあったものが、保険になったら今度は「自費に戻してほしい」になったようです。保険では回数に制限ができてしまうため、やってほしくてもやってもらえないからです。

保険適応にはなったものの、うまく運用できていない印象がありますね。

 

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では、外国ではどう対応しているのか?

リンパ浮腫の治療ですが、イギリスやドイツでは保険適応になっています。弾性着衣も国から支給されています。(ドイツはちょっとわかりませんが)

うらやましいー!なんて思いませんか?

というわけで、両国の税金ってどうなっているの?と気になって調べてみました。

まず消費税。

ドイツは消費税が19%です。日常生活にいちばん大事な食料品(パン、牛乳など)や本などは7%。

イギリスは消費税は20%です。食品や子供服、おむつ、書籍、新聞、医薬品など、生活必需品には消費税はかかりません。

そして所得税。所得税は所得によって変わるので、仮に年収400万とします。

そうするとドイツは23.97〜42%、イギリスは20%、日本は20%。

あまり変わらないなーと思いきや、年収300万で想定してみると

ドイツは23.97〜42%、イギリスは20%、日本は10%。

年収によっては日本のほうが税率は低いですね。

ひとまずこの2つだけを見ても、ドイツやイギリスのほうが日本に比べ高いです。そのため、医療保険がカバーできる範囲が広いのかもしれません。

こういうところを知ると、消費税あがるのは嫌、でも保険で何とかしてほしいというのは少し贅沢な気がしてきました。

実際、近年診療報酬はざくざくと削られています。リハビリも随分削られました。

 

ここから何が言いたいのか?

先行き暗い話をしたいわけではなく、こういう状況なので、自分でできる部分は自分で管理していきましょうということ。

気がついたら肩回しをする、腹式呼吸をする。歯を磨きながらかかと上げをする。ほんの少し大股で歩く。お風呂に入りながらドレナージする。クリームを塗るついでにドレナージする。

などなど、日常生活のなかでちょこっと変えるだけでできることは沢山あります。

現在、リンパ浮腫に関わる先生たちも保険診療でなんとかできるよう、努力されています。大きなことは変わるのに時間がかかります。だとしたら、まず小さなことから変えてみませんか?

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この記事を書いた人

牧原 広実のアバター 牧原 広実 理学療法士、リンパ浮腫保険診療士

愛知県蒲郡市出身。
理学療法士21年目。
日本リンパ浮腫学会所属。リンパ浮腫保険診療士。
リンパ浮腫の患者さんとの出会いをきっかけに、むくみの勉強を始める。
むくみ専門クリニック、弾性着衣メーカーの勤務経験あり。
むくみのケア、慢性的な痛みのアプローチが得意。

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