リンパ浮腫のケアで大切にしたいこと|正論だけでは支えきれない日常

以前、とある健康系のセミナーで、このような質問がありました。

「お酒を飲んでも、いいですか?」

講師の先生は、こう答えていました。

「自分の人生において、大切だと思うなら、飲んでもいいんじゃないですか?」

この言葉が、とても印象に残っています。

目次

知ったうえで、どう選ぶかはその人次第

アルコールは、身体の中で解毒が必要になるため、負担がかかります。

血糖をコントロールする力にも影響します。

身体のことだけを考えれば、控えたほうがいいのかもしれません。

でも、それを知った上でどうするか。それは、本人の判断です。

・今の自分の身体の状態はどうか
・アルコールを摂取したとき、どんな影響が出るのか
・そして、その時間や選択が自分にとって、どんな意味を持つのか

それを踏まえて、選んでいけばいいのだと思います。

リンパ浮腫は、正論だけで解決できない事があります

先日、腕のリンパ浮腫が炎症によって悪化している方が、いらっしゃいました。

お話を伺うと、親御さんの介護、お孫さんの世話で忙しく、お孫さんを抱っこする機会も多いとのことでした。

リンパ浮腫の炎症対策として考えるなら、本来は腕への負担を減らすことを、オススメしたいところです。

実際、負担が続くことで炎症が長引き、むくみの悪化に繋がります。

けれど、小さなお子さんから求められる「抱っこ」を、簡単に断れるでしょうか?

その方の背景を知ると、見え方が変わる事があります

最初は

「ご家族に理解してもらって、協力してもらえないだろうか。」

そのように、思いました。

ただ、詳しくお話を聞いていくうち、その方がシングルマザーとして一生懸命働きながら子育てをしてきたこと。

そして、

「自分の子どもに十分にしてあげられなかった分、孫には色々してあげたい。」

このように思っていることを、知りました。

その思いを聞いた時、

「腕に負担がかかるから、抱っこは避けましょう。」

と、正論だけを伝えるのは違うと感じました。

リンパ浮腫だけを見てしまうと、こぼれてしまうものがある

もちろん、身体のためには、負担は減らしたほうがいい。

けれど、その方の人生にとって大切なことを考えた時、身体の正しさだけを最優先にする事が、正解とは限らないのだと思います。

人にはそれぞれ、大切にしたいものがあります。

・家族との時間
・役割
・想い
・これまでの人生の積み重ね

それを置き去りにしたままでは、本当の意味で寄り添うことには、ならない気がしています。

「リンパ浮腫 = 全部やめる」のではなく、できることを考える

してほしいことは、あります。

気をつけてほしいことも、あります。

でも、その方の人生を考えたとき、それがいつも最優先になるとは、限りません。

「やめましょう」

だけで終わるのではなく、

どうしたら、大切なものを守りながら、身体への負担を減らせるか

を、一緒に考えたいと思っています。

まとめ:リンパ浮腫の悩みは、生活ごと相談していいのです

リンパ浮腫は、日常生活の中のちょっとした負担や疲れ、炎症をきっかけに悪化する事があります。

けれど、生活の中には、やめたくてもやめられない事もあります。

・介護
・子育て
・お孫さんの世話
・家事
・仕事

それらは、その人の人生にとって、大切なことでもあります。

だからこそ、身体のことだけを切り離して考えるのではなく、今の生活に合わせてできる対策を考えていく事が大切です。

「こういう時はどうしたらいいの?」
「全部やめないとダメですか?」

そんな不安のある方は、一人で抱え込まずにご相談ください。

あなたの大切なものを尊重しながら、できるケアを一緒に考えていきましょう。

リンパ浮腫コースはこちらから

府中市のリンパドレナージ
「メディケアリンパセンター」

営業時間 9:00〜18:00(最終受付16:30)
金曜休み
東京都府中市紅葉丘3-47-53
070-5460-2569

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

牧原 広実のアバター 牧原 広実 理学療法士、リンパ浮腫保険診療士

愛知県蒲郡市出身。
理学療法士21年目。
日本リンパ浮腫学会所属。リンパ浮腫保険診療士。
リンパ浮腫の患者さんとの出会いをきっかけに、むくみの勉強を始める。
むくみ専門クリニック、弾性着衣メーカーの勤務経験あり。
むくみのケア、慢性的な痛みのアプローチが得意。

コメント

コメントする

目次