はじめに
お酒を飲んだ翌朝、なんだか顔がむくんでいるような・・・。そんな経験はありませんか?
いつもだからよく分からない、なんていう方もいるかもしれません。
今回は、お酒を飲んだ時に、むくみを引き起こしやすいメカニズムについてお話しします。
お酒を飲んだ時、むくみを引き起こしやすくなる4つのポイント
ホルモンの作用
お酒を飲むと、抗利尿ホルモンの働きが抑えられます。
名前は、バソプレッシンといいます。
バソプレッシンが働くと、腎臓での水の再吸収が増えます。その結果、抗利尿ホルモンという名の通り、利尿を妨げる働きをします。
その働きが抑えられることにより、トイレにたくさん行きたくなります。
その結果、体が脱水状態になりやすいです。
血流の増加
お酒を飲むと体温が上がり、血流がよくなります。顔が赤くなる方もいますよね。
これは、毛細血管が充血している状態。
毛細血管が充血しているということは、毛細血管が通常より大きく広がっている状態です。
毛細血管が大きく広がると、血管から血管外に出ていく水分量が大量に増えます。
味付けの濃い食べ物
塩分が多い食事をすれば、体の中のナトリウム濃度が上がってきます。
上がったナトリウム濃度を下げるために、体が水分を必要とします。
体の中で起こる悪循環
ホルモンの作用と、血流の増加により、体は脱水と感じるようになります。
さらに、ナトリウム濃度が上がることによっても、体が水分を必要とします。
そのため、渇きを解消するために、さらに水分を取ろうとする。
この繰り返しで、体がむくんでいきます。
よりむくみが悪化しやすいケース
怪我をしている場合は、特に注意が必要です。
怪我をして痛みがある場合、筋力が落ちて筋ポンプ作用が低下している場合は、体がこれらの要因に特に影響されやすいです。
また、もともとむくみやすい場合も同じです。
特に疾患などを持っていない場合、血液が流れる方には問題はありません。血液が戻る方がうまくいかずにむくんでいるケースがほとんどです。
お酒を飲むと、血流がよくなるけれど、戻る方はうまくいかない。その積み重ねでむくみが強くなります。
まとめ
お酒を飲むと、通常よりむくみやすくなります。
ただ、体が元に戻そうとする働きがあるため、徐々にむくみは解消していきます。
むくみが残ってしまう場合は、リンパドレナージで余分な水分の戻りを助けてあげると、むくみがひきやすくなりますよ。
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