むくみと体重の関係性とは?

以前、施術家仲間に仕事の話をしていたとき、

「体脂肪が多いと、むくみやすい。そのため、体重や体脂肪も測って、多ければきちんと伝えます。」

と、いう話をしたところ、とても驚かれました。

「え!?それって、多かったら、多いですねって言われるの?ショックー!」

そこまで唐突に話は進めません(笑) でも多ければ、その旨お伝えします。

むくみで困って行ったのに、まさか体重のことまで言われるとは・・・と思われる方もいるかもしれませんね。

なぜ、体重とむくみは関係があるのでしょうか?

リンパ管や静脈は脂肪と同じところに存在しています。

脂肪が増えると、それらの管が物理的に圧迫されるため、静脈やリンパの流れが悪くなりやすいのです。

これは、もともと痩せている方でも、いままでよりも体重や体脂肪が増えれば同じことです。

体重2kgの増減でむくみに影響が出ると言われています。

また、体重が増えれば心臓にも負担がかかります。

体の中で心臓はエンジンのようなものです。

エンジン(心臓)の大きさは変わらないのに、車体(体)が大きくなる(太る)と、心臓に負担がかかってきます。

心臓に負担がかかると、これもむくみの要因になってきます。

その他にも、呼吸が浅くなりやすい、動かないようになってくるなど、「体重」という一つの要素が変化するだけで、むくみに影響するのです。

当院では、むくみが気になってこられた方に、むくみを引き起こす要素をできる限り全てお伝えしています。

そのために問診で病的な要素以外にも、生活スタイルや、ストレス度合い、痛みの有無、体重、食生活など、いまの状態をお伺いします。

その上で、なにがむくみを引き起こしている要因になっているのか?を考えていきます。

受診したほうがいいケースは、まず受診を勧めます。

むくみそのものは、状態です。

その原因がどこにあるのか、ということを考えていく必要があるのです。

体重はその中の一部分。

いきなり体重を測って、どうこういうわけではないので、ご安心ください。

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この記事を書いた人

牧原 広実のアバター 牧原 広実 理学療法士

愛知県蒲郡市出身。
理学療法士21年目。
リンパ浮腫の患者さんとの出会いをきっかけに、むくみの勉強を始める。
むくみ専門クリニック、弾性着衣メーカーの勤務経験あり。むくみや慢性的な痛みのアプローチが得意。

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