足首を骨折して手術をした後、足首周りにむくみが残ってなかなかひかない。
いつになったらスッキリするのか、心配になりますよね。
今回、足首骨折後のむくみを解消する方法についてご紹介しますね。
足首骨折の手術後、脚がむくむ理由とは?
炎症によるもの
手術直後は手術の侵襲により、毛細血管が傷つけられます。
また、炎症が起こります。
炎症が起こると、皮膚が赤く見えますよね。これは皮膚の下にある毛細血管が広がっているから。
毛細血管が広がると、血管の外に水分が出て行きやすくなります。
炎症によってむくみが強くなるのは、これが理由です。
炎症自体は4〜5日で徐々に落ち着き、1〜2週間ほどでおさまります。
筋肉を使わないこと
どのような手術をしたかによりますが、手術した脚は、すぐに体重をかけられないこともあります。
時期に応じて、脚にかける体重を少しずつ増やしていきます。
そのため、脚の筋肉を十分に働かせることができません。
また、骨折後は筋肉の力が落ちます。
骨折によって、今までのように動けないこと、痛みがあることが理由です。
本来、足先まで巡った血液は、筋肉のポンプの力で心臓まで戻されていきます。
そのポンプの力が使えないため、足先にむくみが溜まりやすくなります。
重力の影響
身体の中の水分は、重力の影響を受け下に落ちようとします。
足が付けられず、筋肉のポンプの力が使えない。
筋力そのものが落ちる。
これらの理由により、血液が心臓に戻りにくくなり、むくみにるながります。
むくみが長引くことによるデメリット
傷が治りにくい
むくみは、皮下に余分な水分が溜まっている状態です。
余分な水分が溜まっていると、血管からの栄養が皮膚に届きにくくなってしまいます。
早めにむくみをひかせることで、皮膚に栄養を届きやすくし、傷の治りを早めます。
痛みを感じやすい
炎症によって起こるむくみの中には、ヒスタミンやブラジキニンなど、痛みを出す物質が含まれています。
むくみをスッキリさせることで、その物質が流され、痛みが楽になります。
痛みでなくとも、脚への違和感が軽減します。
関節の動きが固くなりやすい
むくみは組織の外側に溜まった、余分な水分です。
余分な水分があると、関節の動きが邪魔されます。
早くからむくみをひかせることで、関節が動かしやすくなります。
むくみを解消するために、できることは?
脚を高く上げる
寝る時に、脚を上げるようにしましょう。
ひざ下にクッションを入れ、5〜10cm程度高くします。
水分は、高いところから低いところに向かって、移動していきます。
重力の力を借りて、足先に溜まったむくみを、元に戻していきます。
筋肉を動かす
筋肉の落ちている部分は、筋肉をつける運動をします。
足首の骨折では、特にふくらはぎをはじめとした、ひざ下の筋力が低下します。
ふくらはぎは、筋肉のポンプとして大切な役割ですよね。
片脚でかかとを上げる運動ができるくらい、筋肉をつけていきましょう。
まだ脚に体重を全部かけていない場合は、ゴムバンドなどを使用して運動していきましょう。
圧迫
着圧ソックスなどを用いて、外から圧迫します。
外から圧力をかけることで、脚に余分な水分がたまるスペースをなくします。
圧力は18〜21mmHg、それでも解消しない場合は23〜32mmHg程度の圧力を選ぶようにしましょう。
圧迫した状態で筋肉の運動を行うと、むくみに対してより効果的です。
リンパドレナージ
リンパの流れを促すことで、脚に溜まった余分な水分を流します。
特に、骨折の手術後のむくみは、グニッと粘土のように固っぽいです。
脚を上に上げたり、運動してもむくみが良くならない場合は、徒手的に流すと変化しやすいです。
肩回し、腹式呼吸をした後、ソケイ部や膝裏部分に向かって流すように、ゆっくり皮膚を動かすようにしましょう。
むくみが固いと、なかなか改善していきません。ほぐしながら行いましょう。
まとめ:手術後のむくみは早めにひかせるとラク!
手術後は、炎症が起こるため必ずむくみます。
そのむくみを早めにひかせることで、骨折手術後の回復が早まります。
むくみは早めに解消していきましょう。
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